
【ブルグミュラー25の練習曲】楽譜に迷ったらこれ!おすすめ楽譜2選

はじめに
金久保皆さん、こんにちは!かなくぼピアノ教室、講師の金久保です!
ピアノ学習の中級への入り口として、多くの人が通る「ブルグミュラー25の練習曲(Op.100)」。
美しいメロディと、テクニックの基礎が詰まった名曲集ですが、楽器店やネットショップを見ると、あまりに多くの出版社から楽譜が出ていて驚くことはありませんか?
「どれを買っても同じでしょ?」と思われがちですが、実は版によってスラーやスタッカートなどの指示(アーティキュレーション)や、解説の充実度が全く異なります。
今回は、数ある楽譜の中から「本当に実力がつくおすすめの2冊」を厳選してご紹介します。


1. 作曲家の意図を忠実に再現!『ウィーン原典版』
まず最初にご紹介するのは、赤い表紙が目印のウィーン原典版(音楽之友社)です。
もし皆さんが、「作曲家が書いた通りの姿を知りたい」「本格的にクラシックを勉強したい」と考えているなら、この版がベストな選択肢です。
ここがおすすめ!
- ブルグミュラーの意図を正確に学べる「原典版(Urtext)」とは、作曲家の自筆譜や初版に基づき、後世の改変を取り除いた楽譜のこと。ブルグミュラーが本来意図したスラーや強弱記号が忠実に記されています。「ここは本当はこう弾いてほしかったんだ!」という発見があります。
- 充実した日本語解説単なる楽譜だけでなく、練習のポイントや曲の背景に関する日本語の解説が非常に丁寧です。読むだけでレッスンの予習復習になります。
- 硬派で信頼性が高い余計な装飾がなく、真面目にピアノに取り組みたい方に最適です。
注意点
- 他の版に比べて、少しお値段が高めの設定です。しかし、その情報量と信頼性を考えれば、十分な価値があります。
2. 学びの深さが違う!『今井顕版(音楽之友社)』
次にご紹介するのは、同じ音楽之友社から出版されている『ブルグミュラー 25の練習曲 [標準版](New Edition with Urtext)』、です。
この楽譜を、私は「今井顕(いまいあきら)版」と呼んでいるので、以下「今井顕版」とします。
「先生から習う弾き方」と「楽譜に書いてあること」の違いに戸惑ったことはありませんか?この楽譜はそんな悩みを解決してくれる画期的な一冊です。
この楽譜の最大の特徴は、一般的な校訂譜(昔から日本で馴染みのある解釈)のアーティキュレーションと、原典版(ブルグミュラー自身の指示)のアーティキュレーションが併記されていることです。
ここがおすすめ!
- 「一般的」と「原典」を同時に比較できる!
- 「通常はどう演奏されることが多いのか」「本来はどう書かれていたのか」この2つを細部まで見比べることで、より深い解釈が可能になります。
- 校訂譜としての質も高い併記されている校訂譜としてのアーティキュレーションも非常に参考になり、表現の引き出しを増やしてくれます。
- コストパフォーマンスが良いこれだけ充実した内容でありながら、値段が比較的安く抑えられています。
注意点
- 情報量が多い分、譜面の中に記号が増えるため、人によっては「少し見づらい」「鬱陶しい」と感じるかもしれません。もし、すっきりとした譜面を好むのであれば、前述の『ウィーン原典版』をおすすめします。
まとめ:皆さんに合うのはどっち?
最後に、それぞれの楽譜がどんな人に向いているかまとめました。
| 特徴 | ウィーン原典版 | 今井顕版 |
| おすすめな人 | 真面目に勉強したい人 すっきりした譜面が好き | 弾き比べをして研究したい人 コスパ重視の人 |
| メリット | 作曲家の意図に忠実 解説が詳しい | 原典と慣習的な解釈を比較できる 値段が安い |
| デメリット | 値段が少し高い | 情報量が多く、譜面が少し複雑 |
どちらも素晴らしい楽譜であることは間違いありません。
ご自身の学習スタイルや、どれくらい深く楽譜を読み込みたいかに合わせて選んでみてくださいね。


















