
【ピアノ上達の罠】「脱力」はもう不要?プロが教える「楽に弾く」ための正しい身体操作

金久保皆さん、こんにちは!かなくぼピアノ教室、講師の金久保です!
今回は、私がYouTubeで公開した動画【脱力は不要?】ピアノを「楽に弾く」ための正解。必要な力だけを残すプロの身体操作の内容をもとに、長年多くのピアノ学習者を悩ませている「脱力」の真実と、本当に正しい身体の使い方についてブログで詳しく解説していきます!
動画はこちらからご覧いただけます👇
ピアノにおける「脱力」の呪縛
皆さんはピアノのレッスン中に、先生から「肩に力が入りすぎ!もっと脱力して!」と言われた経験はありませんか?
しかし、言われた通りに力を抜いてみたら「音がスカスカになってしまった」「指の芯がなくなり、速いパッセージが全く弾けなくなった」と感じたことは、きっと一度や二度ではないはずです。
実は、ピアノの世界で当たり前のように使われているこの「脱力」という言葉こそが、皆さんの上達を妨げている要因かもしれないのです。
なぜ「脱力」という言葉が良くないのか?
「脱力」と聞くと、全身の力が抜け切ってダランとした状態や、力を完全に「ゼロ」にした状態を思い浮かべる方が多いでしょう。
これが最大の罠です。
ピアノを弾く時、全身から力が抜け切ってしまったら、指の関節は曲がり、手首は下がり、重い鍵盤を下まで下げる力さえも失ってしまいます。
音楽を奏でるために鍵盤を下ろす行為は「物理的な運動」ですから、完全にゼロの力ではピアノは鳴りません。
そのため、私の教室では基本的に「脱力」という言葉は使いません。代わりに「楽に弾く」という言葉を使っています。
プロの身体操作の極意:「楽に弾く」ための正解
私が提唱する「楽に弾く」とは、必要な力を必要な分だけ残し、必要のない力だけを削ぎ落とすという考え方です。
コマが安定して回るためには中心の軸が必要ですし、スポーツでも体幹という支えがあるからこそ手足が素早く動かせます。
ピアノも全く同じで、どこかでしっかり支えているからこそ、結果として指が自由になり「楽に弾ける」のです。
「全部力を抜かなくてもいいんだ!」というマインドセットを、まずは持ってください。
実践:皆さんに必要な力を見つける具体的な方法
では、実際どれくらいの力が必要なのでしょうか?ご自身の身体で必要な力を感じるための方法をご紹介します。
- リラックスした状態でピアノの前に座ります。
- 弾きやすい指で、音が鳴るか鳴らないかというギリギリのゆっくりしたスピードで鍵盤を押し下げていきます。
- 一定の深さで「それ以上鍵盤が下がらない底」に行き着きます。この「鍵盤の底」を確認することが非常に重要です。
鍵盤の底に到達した時、指先には鍵盤を押し返す力に対抗するための「ほんの少しの支える力」が働いているはずです。
この感覚こそが、ピアノを弾くために絶対に必要な最低限の力(支え)です。
この支えを持ったまま、手首や肘、肩の関節は自由でリラックスした状態を保つ。
この「指先はしっかり、それ以外は自由」というメリハリこそが、プロの身体操作の真髄なのです。
練習のマインドセット:難所こそ「楽」をしよう
最後に、この考え方を日常の練習にどう落とし込むかをお伝えします。 それは、ピアノを弾きながら「今、自分は楽に弾けているかな?」と自分自身に問いかける習慣をつけることです。
特に難しいフレーズ(難所)に差し掛かると、無意識に身構えて全身に余計な力が入りがちです。
「もっと練習して指を動かさなきゃ!」と気合いや根性で乗り切ろうとするのは逆効果。
難所に出会った時こそ、
「どうすればもっと楽に弾けるのか?」
「どうすればこの動きを効率化できるのか?」
と考えるようにシフトチェンジしてください。
練習=歯を食いしばって頑張るもの、という考えは手放し、「いかに楽をするか」を探求することが上達への近道です。
まとめ
今回のポイントをおさらいします。
- 「脱力」ではなく「楽に弾く」と考え方をシフトする
- 「必要な力はしっかり残す」。それは指先で鍵盤の底を捉える支えのこと
- 毎日の練習の合言葉は「今、自分は楽に弾けているかな?」
ぜひ、今日の練習から「楽」を探してピアノに向き合ってみてくださいね。
さらに詳しい解説や、良い例・悪い例の実演比較はYouTube動画の中で行っていますので、ぜひ動画も合わせてご覧ください!


















