究極のクラシック体験!Apple Music Classicalで聴きたい名録音5選
目次
はじめに
Apple Music Classicalは、クラシック音楽を愛するすべての人にとって、まさに理想的な音楽プラットフォームです。
このサービスは、約500万もの録音を非常に高い音質で提供しています。
その豊富なコレクションには、バロックから現代までの幅広い時代の作品が含まれており、名盤からマイナーな録音まで、あらゆる種類の音楽を網羅しています。
Apple Music Classicalは、クラシック音楽愛好家にとってはまさに宝の山であり、新しい発見の場でもあるのです。
このプラットフォームの魅力の一つは、高度な検索機能とユーザーフレンドリーなインターフェースです。
作曲家や演奏家、楽曲名で簡単に検索できるため、特定の作品やアーティストをすばやく見つけることが可能です。
また、音楽愛好家には嬉しいことに、Apple Music Classicalでは作曲家や演奏家の詳細なバイオグラフィーも提供されており、演奏を深く理解するための背景情報も手に入れることができます。
本記事では、Apple Music Classicalで特に注目すべき5つの名録音をピックアップしました。これらはクラシック音楽の中でも特に重要な作品であり、それぞれが独自の歴史的背景と芸術的価値を持っています。これらの録音を聴くことで、クラシック音楽の多様性と深さを理解し、豊かな音楽体験を得ることができるでしょう。
また、Apple Music Classicalの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
名録音1: マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) ショパン:練習曲集
録音の詳細
収録曲 | ショパン: 練習曲 Op.12,25 |
演奏者 | マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) |
録音年 | 1972年1月、5月 |
録音場所 | ミュンヘン |
レーベル | ドイツ・グラモフォン |
この録音の魅力
まずはじめに紹介するのは、イタリアの巨匠、マウリツィオ・ポリーニによるショパン: 練習曲集です!
若き日のポリーニが録音したショパンエチュードは、彼の演奏を代表する名録音として現代においても語り継がれています。
その魅力はなんといっても強靭なテクニックです。
ショパンのエチュードは大変難しい曲集ですが、そういった技巧的な側面はまさに「完璧」と形容したくなるほど、高い完成度を誇る録音です。
特にピアノ学習者の方にとっては必聴の録音と言えるでしょう。
検索の方法
- [ショパン]で検索、もしくはもしくは[見つける]タブから[作曲者]を選択し、さらに[フレデリック・ショパン]を選択
- [すべての作品を見る]から、[12のエチュード Op.10]もしくは[12のエチュード Op.25]を選択
- [すべてのレコーディングを見る]を選択
- [12のエチュード Op.10/25内を検索]に[ポリーニ]と入力する
- 一番上に現れるのでそれを選択する
名録音2: グレン・グールド(ピアノ) バッハ:ゴルトベルク変奏曲(1981年版)
録音の詳細
収録曲 | J.Sバッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988 |
演奏者 | グレン・グールド |
録音年 | 1981年4月22日~25日、5月12日~16日、29日 |
録音場所 | ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ |
レーベル | ソニー・クラシカル |
この録音の魅力
次に紹介するのは、バッハの個性的な解釈で名高いグレン・グールドによるゴールドベルク変奏曲です!
グールドのゴルトベルク変奏曲の録音は複数あり、デビュー盤である1955年の旧録音も素晴らしいです。
ですが今回Apple Musicの高音質で楽しんでほしいという観点から、より音質の良い1981年の新録音を選んでみました。
最新のリマスターによりApple MusicではDolby Atmos、ハイレゾロスレスの高音質で楽しむことが出来ます。
検索の方法
- [バッハ]で検索、もしくは[見つける]タブから[作曲者]を選択し、さらに[ヨハン・セバスチャン・バッハ]を選択
- [すべての作品を見る]から[ゴルトベルク変奏曲]を選択
- 2024年1月27日現在、一番人気の作品として紹介されているので選択
- 検索して探す場合は[ゴルトベルク変奏曲内 BWV988内を検索]から[グールド 2022]と検索
名録音3: スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) - ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番
録音の詳細
収録曲 | (1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 (2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23 |
演奏者 | スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、スタニスラフ・ヴィスロツキ(指揮)(1) ウィーン交響楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)(2) |
録音年 | 1959年4月(1) 1962年9月(2) |
録音場所 | モスクワ(1) ベルリン(2) |
レーベル | ドイツ・グラモフォン |
この録音の魅力
Apple Music Classicalの検索機能が遺憾なく発揮されるものの例として、20世紀最大のピアニストの一人であるスヴャトスラフ・リヒテルの録音を紹介しておきましょう。
この録音はリヒテルが残した数多くの録音の中でも特に有名です。
演奏は気迫に溢れ、壮大なロシアの原風景を思い起こさせるような熱演です。
しかしリヒテルの残した録音の数はあまりにも多すぎるため、従来のApple Musicでは大量の録音に紛れて見つけるのが大変な録音でもありました。
Apple Music Classicalの検索機能を体験するにはもってこいの録音です。
検索の方法
- [ラフマニノフ]で検索、もしくは[見つける]タブから[作曲者]を選択し、さらに[セルゲイ・ラフマニノフ]を選択
- 人気作品から[ピアノ協奏曲第2番 ハ短調]を選択
- [すべてのレコーディングを見る]を選択
- [ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 内を検索]に[リヒテル]と入力する
- 1959年に録音されたものを選択する
名録音4: マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) ショパン: ピアノ協奏曲第1番 Op.11
録音の詳細
収録曲 | ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 |
演奏者 | マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) クラウディオ・アバド(指揮) ロンドン交響楽団(管弦楽) |
録音年 | 1968年2月 |
録音場所 | ロンドン |
レーベル | ドイツ・グラモフォン |
この録音の魅力
Apple Music Classicalのホーム画面でも真っ先に登場するであろうアルゲリッチの録音から1つ紹介します!
人気がある録音の中でも、特に検索しやすい録音として紹介することにしました。
1965年のショパンコンクール優勝から3年、巨匠アバドとロンドン交響楽団のコンビをバックにショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏した録音です。
アルゲリッチの数多くある録音の中でも、最も人気のある録音のようで、アルゲリッチのアルバムを人気順に並べると一番上に来る録音になっています。
Dolby Atoms、ハイレゾロスレス対応なのも嬉しいところ。
検索の方法
- [アルゲリッチ]と検索
- [すべてのアルバムを見る]を選択
- 画面右上の三本線のボタンをタップし、[人気]を選択する。
- 一番上に出現する。
名録音5: ルドルフ・ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデンの1974年ステレオ・ライヴ
録音の詳細
収録曲 | ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 O p.54 リヒャルト・シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40 |
演奏者 | マルコム・フレイジャー(ピアノ/シューマン) ペーター・ミリング(ヴァイオリン/R.シュトラウス) ルドルフ・ケンペ(指揮) シュターツカペレ・ドレスデン(管弦楽) |
録音年 | 1974年3月15日 |
録音場所 | ドレスデン、クルトゥーアパラスト |
レーベル | Profil |
この録音の魅力
5つ目は、ちょっとマニアックですが、この記事でぜひとも紹介しておきたい録音です。
ルドルフ・ケンペ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)の1974年3月15日のライヴ録音です。
シューマンの協奏曲ではピアノをマルコム・フレージャーが、R.シュトラウスの英雄の生涯では、ヴァイオリンのソロをコンサートマスターであるペーター・ミリングが担当しています。
曲目も、どちらかといえばコアな感じで小難しい印象かもしれません。
しかし、この録音は音質や迫力が素晴らしい!
オーバーフロー気味なほどにボリュームの設定が高く、オーケストラの迫力を感じることが出来ます。
どの曲も素晴らしい演奏ですが、オーケストラの気迫という意味では、R.シュトラウスの英雄の生涯で見られるアンサンブルが聞き所です。
大音量で迫力のある演奏を楽しみたいという人におすすめです。
この録音のCDは現在では入手が難しくなっていますが、こういった録音を気軽に聞けるのもApple Music Classicalの特徴であったりします。
検索の方法
- [ドレスデン]もしくは[ケンペ]など、演奏者の情報を入力
- アーティストページから、[すべてのアルバムを見る]をタップ
- [アルバム内を検索]から、演奏曲目や演奏者で絞り込み。(フレージャーがオススメ)
まとめ
Apple Music Classicalは、その高音質と広範囲のクラシック音楽コレクションで、音楽愛好家にとっての宝庫です。今回ご紹介した5つの名録音は、その素晴らしさを存分に体験できる絶好の例です。
- マウリツィオ・ポリーニのショパン:練習曲集は、ピアノ音楽の魅力を存分に味わえる一作。
- グレン・グールドのバッハ:ゴルトベルク変奏曲(1981年版)は、バッハ解釈の深みを感じさせます。
- スヴャトスラフ・リヒテルのラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲は、彼の卓越した演奏技術を堪能できる。
- マルタ・アルゲリッチのショパン:ピアノ協奏曲第1番は、その情感豊かな演奏で心を打つ。
- ルドルフ・ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデンの1974年ライヴは、オーケストラの迫力と音楽の奥深さを感じられる一作。
これらの録音は、それぞれが歴史的重要性、音楽的卓越性、そして感動的な演奏で選ばれたものです。
Apple Music Classicalでこれらの名録音を聴くことで、クラシック音楽の本質に触れ、新たな発見と感動を経験できることでしょう。
ぜひこの機会にApple Music Classicalでの音楽体験を始めてみてください。
さらに深く探求してみることで、音楽の新たな魅力に気づくかもしれません。
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