ピアノを再開した人が最初にやるべき4つのステップ

ピアノを再開した人が最初にやるべき4つのステップ
金久保

皆さん、こんにちは!かなくぼピアノ教室 講師の金久保亮佑です!

皆さんがこの記事を読んでいるということは、皆さんが音楽、特にピアノに対する情熱を再燃させようとしているからかもしれません。

しかし、それがいつのことか、どれほど長い間弾いていなかったとしても、ピアノを再開することは決して遅すぎるということはありません。

再開することは、当然ながら困難を伴います。

何年も弾いていないと、手が思うように動かないだけでなく、新しい曲を覚えるためにも時間がかかるかもしれません。

しかし、そこには同時に喜びもあります。

音楽と再び触れ合い、それを自分自身の感情を表現する手段として再発見する喜びです。

この記事では、ピアノを再開したいと考えている大人が、最初にやるべきことを4つのステップで解説します。

ステップ①: 目標設定

皆さんがピアノを再開する際に最初にすべきことは、具体的で達成可能な目標を設定することです。

この目標設定は、皆さんの練習に意義と方向性を与え、成長を鼓舞し、挫折を防ぐ役割を果たします。

例えば、皆さんが1年後には特定の曲を演奏できるようになりたい、という具体的な目標を設定したとしましょう。

この目標は練習に目的とモチベーションを与え、成長を明確にします。

達成可能な目標を持つことで、日々の練習がその目標に向けた一歩となり、皆さんは自分の成長を実感することができます。

しかし、ここで注意すべきは、目標は困難すぎても簡単すぎてもいけないということです。

困難すぎる目標は挫折の原因になり、簡単すぎる目標はモチベーションを削ぐことに繋がってしまいます。

自分の技術レベルを評価する方法

皆さんが適切な目標を設定するために、自身のピアノの技術レベルを評価する方法について見ていきましょう。

まずは、自分が過去に演奏してきた曲や、現在どの程度の曲を演奏できるかを振り返ってみてください。

自分の演奏レベルを知ることで、現実的で達成可能な目標を設定することが可能になります。

皆さんが自分自身の技術レベルを正確に把握することで、目標達成への道のりが明確になり、練習に取り組む意欲を維持することができます。

もし自分の技術レベルに自信がない場合や評価が難しい場合は、ピアノの先生や経験豊富な知人に意見を求めることも方法のひとつです。

ステップ②: 先生探し

ピアノを再開するとき、独学で進めるのも一つの選択ですが、先生に習うことでより効率よく上達することが出来ます。

先生は皆さんがピアノの技術を磨く手助けをしてくれますし、新たな視点を与えてくれるでしょう。

さらに、先生の存在は皆さんの学習経験をより楽しいものにしてくれます。

先生を探すときには、皆さんがステップ①で決めたような目標、そして好み、予算を考慮することが重要です。

例えば、特定の曲を学びたい、あるいは特定のスタイル(クラシック、ジャズ、ポップスなど)に焦点を当てたい場合は、その分野に精通した先生を探すと良いでしょう。

また、先生の指導スタイルや人柄も大切です。先生との相性が良ければ、学びやすさと楽しみ方が大きく変わります。

※補足説明: オンラインレッスンの利点と欠点

2023年現在、オンラインでレッスンを受ける選択肢もあります。

オンラインレッスンには、自宅で学べる利便性や、地理的な制約なしに全国、全世界の先生方からレッスンを受けられるという利点があります。

また、オンラインレッスンは自分の都合に合わせてスケジュール調整をしやすいメリットもあります。

相性のいい先生と出会うには、オンラインを視野に入れることで飛躍的に選択肢が広がると言えるでしょう。

しかし、オンラインレッスンには欠点もあります。

一つはインターネット環境を整備しなければならないことです。

長時間先生とビデオ通話を安定的に行うためには、安定した回線が不可欠です。

必ずレッスンを受ける場所のインターネット環境を調査しておきましょう。

そして、完璧なインターネット環境を整備したとしても、音質と画質に関してはどうしても劣ります。

オンラインレッスンを検討している方は、こうしたメリットやデメリットを考慮に入れて検討を進めると良いでしょう。

ステップ③: 練習計画の作成

ピアノの練習を効率良く行うためには、計画的に練習を進めることが一番です。

しかし、ピアノを再開したての皆さんがいきなり練習計画を立て、その通りに進めるのは困難です。

ですから、基本的な方向性は先生とよく相談し検討してみてください。

この記事では、大まかなヒントだけご紹介しましょう。

まず、ステップ①で決定した大きな目標を、小さく細かく分解していきましょう。

例えば、「モーツァルトのトルコ行進曲が弾けるようになりたい」という目標があったとしましょう。

トルコ行進曲を弾けるようになるには、早いテンポでも演奏できなければならなかったり、迫力のあるフォルテを演奏できるようにならなければなりません。

このように、大きな目標に対して、小さな課題がいくつも出てくるはずです。

その小さな課題を解決していくためには、どのように練習すればいいのか計画を立てていきます。

このように目標の細分化ともいうべき作業は、とても重要になってきます。

そして、練習は定期的かつ継続的に行えるように計画を立てることが大切です。

ピアノの練習において継続は命です。

毎日5分でもいいので、継続することを最優先に考えましょう。

計画的な練習は、成長を実感するためにも大切

ピアノを再開する方は数年、場合によっては数十年以上経験にギャップがある大人の方が多いと思います。

大人の方は、子どもに比べると自己評価が低かったり、自分に自身が持てなかったりする方が多くいらっしゃいます。

そのため、自分の演奏を必要以上に低く評価してしまう方も多いです。

そういった大人特有の事情から、自分の演奏を客観的に評価することはとても重要です。

そのために練習の計画は必ず生きてきます。

計画に沿って自分がどれくらい成長できているか、これは正しい自己評価に直結します。

皆さんの成長と進歩を最大限に引き出すためには、計画的な練習と正しい自己評価が大切です。

ステップ④: ピアノ仲間を作る

目標が決まり、先生も決まり、練習計画も立ったら、あとはその通りに練習を進めていけばOKです。

しかし、ここで課題になってくるのはモチベーションの維持です。

特にピアノは一人で演奏することが多く、常に孤独との戦いがつきまといます。

そこで、ピアノを共に楽しめる仲間を作っておくことが大切です。

最近ではSNSの活用が盛んに行われています。

例えばTwitterやInstagramでは、自身の演奏や練習を動画にして公開している方が大勢いらっしゃいます。

こういった方々と繋がっておくことは、練習をする上で大きなモチベーションに繋がるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

皆さんが成熟した大人としてピアノを再開するための4つのステップを紹介しました。以下にまとめておきましょう。

ピアノを再開した人が最初にやるべき4つのステップ

ステップ①: 目標設定

ステップ②: 先生探し

ステップ③: 練習計画の作成

ステップ④: ピアノ仲間を作る

ピアノの再開は、どんなに時間が経っていても、始めることが遅すぎるということはありません。この記事が皆さんのピアノ再開の出発点となることを願っています。

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